わたしのあこがれは
白い雲にかくされ
やがて
黒い雲におおわれていく
あなたのあこがれは
できるだけ
青い色を保てるよう
ひと筋の雲も生まれないよう
わたしのあこがれは
水分を望む者たちによって
一粒の雨
一振りの雨と化し
きっとあなたのあこがれは
エメラルドグリーンのまま
空にぽっかり穴が空いたかのごとく
その穴が遠のいて
小さくなったとしても
エメラルドグリーンの光
わたしのあこがれは
川を氾濫させるごとく
沈んだ、よどんだ色と変化(へんげ)しても
あなたのあこがれは
開かずの間に保管され
決して葬られることなく
わたしはただただ祈る
あなたのあこがれのために。