『いのちのかたち』

ー画家・絵本作家いせひでこーという副題。ヒューマンドキュメンタリー映画。伊勢真一氏が監督。(名字が同じなのはたまたまらしい)
チラシを見て何か心惹かれるものがあった。いせひでこさんという絵本作家は知らなかったが、
『ルリユールおじさん』を書いた人と知って、ああ、と思い出した。
映画は言葉は少なく自然を写す、人を写す、風景を写す、絵をスケッチを写す・・・感動がぎゅっと詰まった無駄のない映像、ドキュメントだった。
この映画を見て最近色々見た映画が消えてしまうくらい、最高な気分を味わった。
それは自然の力かもしれない。自然の偉大さに勝るものはない。
そして いせひでこさんの絵! 絵の具や水の置き方。出来上がった絵に見える光。子どもを描く線。
どれもこれもが心の琴線に触れるというか・・・
映画に描かれるのは東北の震災で残ったクロマツを見守りながらスケッチをする姿が主であるが、チェロを弾き鎮魂として1000人のチェロコンサートに阪神大震災後から参加していることや絵本の創作過程なども。
とにかく心洗われる映画だった。そして人はなんと無駄なことをしているんだろうとも思った。
文明が発達する中で失われたものに大いに気づかされる。文明いわゆる便利なもの、をすべて取っ払って丸裸になったら
果たしてそこに何が生まれるか、そこで生み出されるものが本物なのではないか・・・
そんな風に考えつつ見ていた。いせひでこさんの絵本を色々読みたいと思った。
監督伊勢氏の映画には他に障害者や小児ガン患者を扱ったものなど、いわゆる弱者を主人公にしたものも多い。
とてもいい映画をありがとうございましたと握手した。
『いのちのかたち』

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